このHPは、日本音楽学会中部支部の会員の皆様に定例研究会案内、 定例研究会報告、支部通信の一部などを随時お伝えしています。 なお、学会組織、規約、入会案内、全国大会案内、等につきましては 「日本音楽学会」のHPをご覧下さい。


最新ニュース (2023.11.22)

【第138回日本音楽学会中部支部定例研究会のお知らせ】

冬の訪れを感じる季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 第138回日本音楽学会中部支部定例研究会を下記の要領で開催いたします。
今回は、愛知県立芸術大学に新たに寄託された雅楽器および、中京大学に所蔵される雅楽資料を実際に見ていただきながら、資料の解説を行います。
奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

内容:名古屋の雅楽関連資料の紹介と解説
日時:2023年12月16日(土)13時30分~
対面とオンラインのハイブリッド開催・事前申込制
※状況により開催方法が変更となる場合がございます。
会場:愛知県立芸術大学新講義棟大講義室
司会:安原雅之(愛知県立芸術大学)
連絡先:nogchubu20[at]gmail.com ([at]を@に置き換えて下さい)

    


1.寺内直子(神戸大学)「名古屋の商家・高麗屋(七代目)旧蔵の雅楽器について」
 この発表は名古屋の商家・高麗屋に伝来した雅楽の楽器について報告するものである。尾張では古くから雅楽が盛んで、江戸時代後期には武士や町人などにも愛好者が広がった。明治期に一時衰退するも、裕福な雅楽愛好者や楽器商の努力で雅楽は復興する。高麗屋はその復興に貢献した一人である。本発表では、尾張の雅楽の伝統に触れながら高麗屋伝来の雅楽器を紹介し、加えて、古楽器の展示と活用の可能性についても提言したい。



2.清水禎子(愛知県公文書館)「名古屋市吉田家文書に見る雅楽関係資料」
 愛知県公文書館に新たに収蔵された名古屋市吉田家文書は、旧名古屋橘町(現名古屋市中区)の商家に伝来した資料群である。油問屋を営んでいたため、その経営に関する記録や熱田新田の新田経営に関する資料のほかにも、芝居番付、茶会記録など名古屋町人の文化を知ることが出来る資料が豊富にある。報告では、文化関係資料のうち雅楽に関係する紙資料を紹介するとともに、吉田家が雅楽を愛好した背景について考察する。



3.明木茂夫(中京大学)「中京大学所蔵日本古典音楽関連古典籍簡介」
 幸いにも近年中京大学では日本音楽関連の古典籍を相次いで収蔵することができた。本発表ではその内特に重要なものや地元名古屋に関連するもの、即ち羽塚啓明『雅楽曲名考』、狛光張『声明楽譜大全』、貝原益軒『音楽紀聞』、安倍季良『尊詔親王御筆』(巻子本)、安倍季良『營中管絃之記』(阿波國文庫旧蔵)、安倍季郛『篳篥譜』、山中信天翁旧蔵『鳳笙譜/秦箏譜』、荻生徂徠・山県大弐『琴学大意抄/琴学正音』(合冊本)などを紹介したい。



※これらの報告の後、会場参加の方々には展示された雅楽器および関連資料をご覧いただけます。

【参加方法】
参加をご希望の方は、 12月14日(木)15時 までに(時間厳守)、
<参加申込フォーム>へ必要事項をお知らせください。
オンライン参加の場合は、研究会前日にご指定のアドレスへZoomリンクと注意事項をご連絡いたします。
締め切り後の対応はいたしかねます。
<参加申込フォームURL>
  ↑クリックしてご登録下さい。
※なお、オンライン参加については、「支部メーリングリスト」、
学会本部から配信される「Information Mail」からもご登録いただけます。



◎第139回定例研究会のご案内

 開催日:2024年3月(日未定)
 場所:未定
 内容:教育フォーラム(卒論、修論、博論発表)
 *今年度、中部地方の大学・大学院で学位論文を提出見込みの方、またそのような学生・院生をご指導されている先生方で、発表をご検討されている方はぜひご一報ください。
連絡先:日本音楽学会中部支部(nogchubu[at]msj-chubu.org) ([at]を@に置き換えて下さい)

■日本音楽学会では、会員の皆様より、研究発表と支部通信への投稿を随時受け付けております。 研究報告、研究ノート、書籍・CD紹介等も歓迎致します。発表・掲載時期、原稿の量などにつきましては、 あらかじめ支部事務局にお問い合わせ下さい。 ただし日時、枚数等、編集の都合によりご希望に添えない場合もありますのでご了承下さい。