日本音楽学会中部支部の会員の皆様に定例研究会案内、 定例研究会報告、支部通信の一部などを随時お伝えしています
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【第144回 日本音楽学会中部支部 定例研究会】

 紅葉の季節を迎えました、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 第144回日本音楽学会中部支部定例研究会を下記の要領で開催いたします。
 中部支部では数年に一度ではありますが、伊勢や宇治や浜松などの近郊でのエクスカージョン例会を開催してまいりました。 その一環として今回は犬山にある野外博物館リトルワールドでのシンポジウムを企画いたしました。 当初は収蔵庫見学を予定していたのですが、残念ながら現在調整中のため見学はできないそうです。しかしながら、 リトルワールドの本館展示・野外展示を見学するだけでも「人間と文化」との関わりについて深く広く体験的に学ぶことができます。
 例会は午前中を予定しております。その後は各自自由見学、現地集合・現地解散となります。12月21日までイベント「パン国博覧会」 が開催されております。
 どなたでもご参加いただけます。奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時:令和7年(2025年)12月21日(日)10:30~12:30

   (例会終了後は各自自由見学、現地集合・解散です)

   対面開催(事前申込制) ※オンライン配信はありません

  10:00にリトルワールドの入場ゲート前に集合してください。
  まとめて入館手続きをしたうえで、会場(多目的ホール)へ移動します。

会場:野外民族博物館リトルワールド 多目的ホール

  (〒484-0005 愛知県犬山市今井成沢90-48 TEL. 0568-62-5611)

交通:名鉄犬山駅から岐阜バスで20分/
   名鉄バスセンターから東濃鉄道高速バス(栄オアシス21経由)60分
参加料(リトルワールド入館料):1,800円

   (団体割引が適用されます。おつりのないように現金をご用意ください)

連絡先:nogchubu20[at]gmail.com ([at]を@に置き換えて下さい)(定例研究会担当)

【内容】シンポジウム「ワールドミュージック再考」
司会:森本頼子(名古屋音楽大学)
シンポジスト:
  馬場雄司(京都大学東南アジア地域研究研究所)「ワールドミュージック再考」
  黒田清子(名古屋音楽大学)「『世界の音楽』を授業で扱う意義」
  明木茂夫(中京大学)「『世界の音楽』における中国楽器名や音楽用語について」
コメンテータ:平田晶子(非会員・愛知大学)

 1980年代半ば~1990年代前半、『音と映像による世界民族音楽大系』(1988)『音と映像による新世界民族音楽大系』(1994) 『地球の音楽 : フィールドワーカーによる音の民族誌』(1992)(いずれも発行:日本ビクター、監修:藤井知昭)といった音響・ 映像資料の企画・制作・発売は、同時期の音楽産業界の中で生まれたワールドミュージックの流行と並行して行われたものであった。 そこには多分に植民地主義的(旧宗主国が旧植民地のポップス化した音楽を呼んだ)なニュアンスもある「ワールドミュージック」という言葉と、 西洋音楽中心の見方を相対化させようという学術的な用語としてのWorld Music(「世界音楽」と訳される)とが根本的に異なるものでありながら、 同じ時代背景のもと隆盛をみせた点は興味深い。2000年代に入り、日本の学校教育では「日本の音楽・世界の音楽」が音楽科教科書に取り入れられ、 大学ではそれらの音楽を取り扱う授業が音楽科教員を目指す学生の必須科目となった。それでもなお「世界の諸民族の音楽」 への視線は西洋音楽中心主義的なところに発しているように思われる。ワールドミュージック・ブームから約半世紀を経た今、その意義と課題について再考してみたい。
【参加方法】
参加をご希望の方は、 12月19日(金)20時までに(時間厳守)、
<参加申込フォーム>(←クリックしてご登録下さい)へ必要事項をお知らせください。

【アクセスについて】
野外民族博物館 リトルワールド 〒484-0005 愛知県犬山市今井成沢90-48 TEL:0568-62-5611

犬山駅⇔リトルワールド 運賃:片道640円(大人)

(2025.11.25 更新)



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