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【第141回 日本音楽学会中部支部 定例研究会】

日毎に秋も深まってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
第141回日本音楽学会中部支部定例研究会を下記の要領で開催いたします。
今回は、F. ブゾーニの没後100年にあわせたレクチャーコンサートです。
ヴァイオリンとピアノの生演奏をお楽しみいただけます。
奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時:2024年12月8日(日)13時30分~16時00分(予定)
   対面開催(事前申込制) ※オンライン配信はありません
会場:名古屋音楽大学 大演奏室(C101)

   *名古屋市営バス「鴨付町」バス停下車すぐ アクセスマップは⇒こちら
   *下記のキャンパスマップの「音大入口」からお入りください。
    教室の位置については、当日会場に掲示する案内でご確認ください。
   

司会:明木茂夫(中京大学)
連絡先:nogchubu20[at]gmail.com ([at]を@に置き換えて下さい)(定例研究会担当)

【参加方法】
参加をご希望の方は、 12月6日(金)22時までに(時間厳守)、
<参加申込フォーム>(←クリックしてご登録下さい)へ必要事項をお知らせください。

【レクチャーコンサート】

「F. ブゾーニによるヴァイオリン・レパートリー ―ヴァイオリニストたちとの協働の観点から―」
 レクチャー:畑野 小百合(南山大学外国語学部)
 ヴァイオリン:竹内 英美子(常葉大学短期大学部、東日本支部)
 ピアノ:菅 聖月(常葉大学短期大学部、ゲスト)


概要:
 フェッルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)の創作において、弦楽器のためのレパートリーが注目されることは少ない。 理由としては、ブゾーニ自身がピアニストとして華々しい成功を収めていたことや、弦楽器をメインに据えた作品の創作が彼の前半生に偏っていることなどが挙げられるだろう。 しかし、幼少期からヴァイオリンを演奏し、錚々たるヴァイオリニストたちと多くの接点をもったブゾーニが、このジャンルでいかなる音楽表現を追究していたのかを知ることは、 この多面的な音楽家に対する理解を促進することにつながると考えられる。
 ブゾーニの没後100年に合わせて開催されるこのレクチャーコンサートでは、ブゾーニの弦楽器のための作品の多くが、特定の演奏家との関係のもとで成立していることを示す。 考察の主な対象となるヴァイオリン・ソナタ第2番については、ドキュメントから推測される創作の経緯について整理し、 作品の被献呈者であるオットカール・ノヴァーチェクとの間で交わされた書簡から推しはかることのできる両者の協働の実態について報告した上で、全曲演奏を行う。


演奏曲目:
F. ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調op. 36a, BV 244


演奏者プロフィール:

竹内 英美子(たけうち・えみこ)
東京藝術大学音楽学部器楽科ヴァイオリン専攻を経て、同大学院修士課程および博士後期課程を修了。論文「フリッツ・クライスラー再考――その演奏と創作の活動 総合評価の試み――」、 およびクライスラーの作品演奏により博士号を取得。常葉大学短期大学部音楽科非常勤講師。日高毅、L. グレーラー、W. リュスマン、山岡耕作、浦川宜也の各氏に師事、論文指導を土田英三郎、南 弘明の両氏に受ける。

菅 聖月(かん・みづき)
常葉大学短期大学部専攻科修了。 モスクワ音楽院大学院修士課程修了。 第10回器楽奏者と作曲家のための国際コンクールにて第1位入賞。第5回若き音楽家のための国際コンクールにてグランプリ受賞。 これまでに村上瑞枝、拝田正機、村手静子、A.セメツキー、N.トゥルーリの各氏に、伴奏法をM.クラフチェンコ氏に師事。現在、常葉大学短期大学部音楽科非常勤講師(伴奏助手)。


(2024.10.9 更新)



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