日本音楽学会中部支部

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中部大学文化科学研究所 明木茂夫 気付
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 このHPは、日本音楽学会中部支部の支部会員の皆様に定例研究会案内、定例研究会報告、支部通信の一部などを随時お伝えしていきます。 なお、学会組織、規約、入会案内、全国大会案内、等につきましては、「日本音楽学会」のHP( http://www.musicology-japan.org/)をご覧下さい。


最新ニュース (2018.6.29)

【第123回 日本音楽学会中部支部 定例研究会】



日時:2018年(平成30年)7月21日(土) 13時30分~
場所:中京大学名古屋キャンパス 5号館4階 544教室
   (名古屋市昭和区八事本町101-2)  052-835-7194(文化科学研究所)
       アクセス   キャンパスマップ

司会:明木茂夫(中京大学)

【研究発表】
1. 森崎浩由(名古屋市立大学大学院博士前期課程)
  「現代情報化社会における応用音楽についての研究」

 実用音楽と応用音楽の概念と歴史について触れ、現代日本の大学における応用音楽学教育の状況を 調査する。また、現代情報化社会における応用音楽での形態と関連技術(デジタルインスタレーション、 リアルタイム・インタラクション、ライブコーディング、アンビソニックとVR 等)の事例の研究を行い、 実際に制作を行うライブコーディングの音楽実践における位置づけについて考察する。

2. 明木茂夫(中京大学国際教養学部)
「豊田市図書館蔵江戸期写本『律呂』に関する基礎的調査
 ――安倍季良『山鳥秘要抄』との関係について」

 豊田市立図書館所蔵[請求番号 国7/3-1/9]江戸期写本は、封面にも本文にも書名の表記がなく、同図書館 『和装本目録』においては仮に(律呂)と表示されている。同目録では「江戸末期写、天保七年、安倍季長より 鷹司政通へ伝授の写」とされているが、この写本に関する基礎的調査により、これは安倍季良(1776~1857)撰 『山鳥秘要抄』の内の、楽理部分の写本の一つであることが判明した。『山鳥秘要抄』は現在門外不出の書と なっているため、その内容は江戸期の写本によってしか知る術はない。本発表では豊田図書館写本を、 『山鳥秘要抄』の諸写本(国会図書館本・京大図書館本・東北大図書館本)と比較することでその全体像を 概観し、さらに本写本の上欄注や朱書注を手がかりに、特に本書内の引用文献について検証を試みる。

【特別講演】
マルク・バティエ(Prof. Marc Battier ソルボンヌ大学名誉教授)
「デジタル音楽学の問題について」

 数理音楽学(Computational Musicology)は、人工知能の初期展開と同じ時期、すなわち1960年代に現れた。 サイバネティクスの初期研究の影響を受け、コンピュータ科学が音楽学に有効なツールを提供するだろうという 信念が、1970年代には、次第に、コンピュータ支援音楽学(Computer-Assisted Musicology)を導いていった。 今日、デジタル人文学(Digital Humanities)という用語は、コンピュータ・ベースの様々なオペレーションの 応用に関して、世界に通ずる呼称として使うことができるのであり、幅広い分野に浸透してきている。これが 音楽学にとってどのように関わってくるかを考えることは、未だ始まったばかりの現時点において重要である。 我々の研究にとってのコンピュータ・デジタルツールにおいて今何がトレンドなのか。今回、中部支部の コロキウムにおいて、音楽学者の皆様とこの問題を共有していきたい。
通訳:水野みか子(名古屋市立大学)


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